さあ、新しい旅に出よう
人生100年時代を迎えた今、みなさんは、先人が経験したことのない人生を歩むことになるでしょう。その長い人生をみなさんはどのように生きますか?どのような分野で社会に貢献しますか?
18歳で成人を迎え、高等学校在学中にみなさんは、大人としての責任を持つことになります。どんな大人になりたいですか?
みなさんがなりたい理想の大人になるための礎をつくる場所が城北であり、卒業後も自分で学んでいく力を身につける環境が城北にはあります。
本校の校訓「学んで厭かず 教えて倦まず」にある「学ぶ」の主語は、生徒・教職員のどちらでもあり、みなさんにかかわるすべての人にあてはまります。私たち教職員も常に学び続けています。自分の思い描く理想の授業・学校を求めて。
「教える」には、勉強や経験を通して獲得した知識や技術を活かすという意味も含んでいます。身につけたことを学校生活や社会で活かし、周囲の人を巻き込んでいくリーダーシップを発揮できる人を育てることが、城北のめざすところです。
自分の生きていく長い道のりの中で、みなさんは多くの人とつながっていきます。多様な人で構成される社会には、自分とは違った考え方の人が多くいます。城北にも、自分の持っていないものを持った人がたくさん存在します。同じ時間を共有する生徒だけでも1200人以上、卒業して各界で活躍する卒業生は、1万6000人を超えます。城北は、多くの人との出会いの場でもあります。
「教育とは炎を燃え上がらせることであって、入れ物を満たすことではない」とは、古代ギリシャの哲学者ソクラテスのことばです。
城北は、みなさんが育つ場所です。まだ見たことのない、新しい自分を見つける旅に出ましょう。いっしょに炎を燃え上がらせましょう。
広島城北中・高等学校
校長 中川 耕治