進路指導方針

行きたい大学に進学できるよう、
全教員でバックアップ

進路指導について

早い時期から将来の目標を見つける

本校は「生徒が高い志、強い意志を持った受験ができるよう全教員が意識的に声かけをする」ことを、進路指導の具体的な目標・方策の1つとして掲げています。

そこで、本校では「心から行きたいと願う大学に進学しよう」と教員全員で声をかけ、バックアップに力を入れています。または、高3担当以外の教員が、特定の高3生の教科指導や進路指導にかかわり、ひいてはその経験を自分の学年の指導に役立てる「進路アドバイザー制度」を実施しています。“他学年の先生が自分のことを考えてくれている”という思いが生徒の中に生まれ、モチベーションも高まると思います。

また一方では、中学の早い時期から進路説明を行い、丁寧できめの細かい個人指導をするよう心がけています。特に、4月と11月にはそれぞれ2週間「面接週間」を設けて個人面談を行うほか、長期休業中には三者面談も行っています。日常的にも面談は行っていますが、期間を明らかにすることで、生徒や保護者にはあらかじめ相談内容を準備できるという利点があります。また、保護者に最新の進路情報や進路学習の進行状況を報告する「進路説明会」を、高校の各学年で年2回実施しています。

高1の最初に「進路説明会」を実施し、3年後の大学進学を意識して高校生活を送ることの重要性を理解してもらいます。また高1では「学部・学科研究」を課題としてあげており、その一環として、夏季休業中に高1で「広大オープンキャンパス」に積極的に参加するよう指導し、希望者対象の「東大オープンキャンパスツアー」を実施しています。中学生の段階でイメージした将来の職業に就くためには大学で何を学べばよいのか、大学に実際に行き、学部・学科の学びを自分の目で見て、体で感じてほしい、高校とはまったく異なる大学のキャンパスの雰囲気を味わってほしいと考えています。さらに、本校では15年以上前から「大学出張ナマ講義」として、様々な大学・学部の先生に来ていただき、大学の模擬授業を行ってもらっています。普段の授業が大学の学問とつながっていることを実感してほしいと思っています。

計画的な学習の大切さに気づかせる「学習合宿」

学習面においては、高1・2各学年の希望者が参加する「学習合宿」がメインの行事となります。夏休みに3泊4日で、“大学受験の凝縮版”をイメージして行います。生徒は合宿に行くまでの間に、合宿に向けた計画・準備を行います。これは、大学受験においては高1・2の準備段階にあたります。

合宿4日間のうち3日間は、高3での1年間の受験勉強というイメージで計画的に勉強を行います。そして4日目に大学受験をイメージして英数国の3教科の模擬試験を行います。この模試で結果を出せるように生徒は3日間考えて勉強するのですが、自主学習がいかに思ったように進まないかを実感し、計画的な学習の大切さに気づくことが重要です。それを事後指導につなげ、受験勉強に生かしていきます。

また、この合宿の際には、多くの本校卒業生に参加してもらい、受験勉強や大学の話、生徒との個人面談を行ってもらっています。生徒にとっては、教員よりも立場の近い先輩からの言葉のほうが、すっと入ってきやすいものですから。こうした合宿は、高2の3月にも「高3ゼロ学期」という名称で実施しています。

SUPPORT POINT

受かりそうな大学ではなく、行きたい大学への進学を支えます。

「受かりそうな大学を探すこと」を進路保証だとは考えません。なぜならそれが「未来(さき)のない進路(みち)」であってはならないからです。高い志を持って挑戦し、「行きたい大学」へ行くことを実現する。厳しい受験を乗り切ってこそ、「未来を切り開く力を身に着ける」ことができる。それこそが我々の目指す城北のプライドであり、城北の進路保証です。我々は師弟同行の精神で、生徒の志をサポートします。

広島城北中・高等学校 進路指導部長 西梅 勇規