校長室だより

2024.01.09

令和5年度 3学期 始業式 校長あいさつ

 新しい年を、野心的な目標をもってスタートさせようと呼びかけた2学期終業式から19日が過ぎました。みなさんはこの冬休みをどのように過ごしましたか?
 クリスマス、除夜の鐘、初詣と、様々な宗教を受け入れ、一つの信仰にとらわれないという日本の文化を象徴するのが年末年始でもあります。

 八百万の神を信じる日本では、自然災害も妖怪のような架空の存在が引き起こしていると考えられていました。そんな年明け、私自身も帰省していた実家で元日の緊急地震速報に接しました。みなさんのなかには、能登半島地震で知り合いが被災したという人もいるかもしれません。

 自然災害によって多くの人命が失われるとともに、行方が分からない方、日常の生活を送ることすらままならない避難生活をしておられる方々もたくさんいらっしゃる。こんなとき、自分にできることは何だろうかと考えて、募金で支援することしかできないことにもどかしさも感じます。令和6年、2024年はそんなスタートになりました。

 冬休み中にたいへんうれしい電話をいただきました。体調不良で動けなくなっていた父を助け、救急車を呼ぶとともに、荷物を家まで送り届けていただいた。父も無事退院できました、というものです。自分の目の前でおこっていることにすばやく対応できる生徒を誇りに思います。

 さて、今日から3月19日までの71日間は、みなさんにとっては、次の学年を最高の状態で迎えるためのゼロ学期でもあります。高校3年生にとっては、次の進路へ向かうファーストベースにあたるのが今週末の共通テストです。もっと先にある目標に向かって全力で走り抜けてください。
新たな挑戦や成長のチャンスが君の前にはたくさん待っています。そのチャンスに気づいて、それを自分のものにするかどうか。

 冬休みに読んだ本に、こんなことが書いてありました。
「悲観は気分。楽観は意志」起こっている事象は同じでも、それをどう捉えるか、で人生は変わる。「ああ、もうダメだ、最悪だ」というのは簡単ですが、そんな状況になったときに、「いや、この厳しいチャレンジは神様がくれたものに違いない。成長しろ、と神様が言っているんだ」悲観的に考えない。大変だけれど、意志をもって楽観的に生きる。そうすれば何とかなる。

 まだ見たことのない未来に、不安を感じることもあるかもしれません。自分の前に立ちはだかる壁をぶち壊して進んだ、その先には新しい大きな可能性と素晴らしい出会いが待っています。
 これから迎える日々には、新たな挑戦や発見、成長の機会が広がっています。これまで経験してきたこと(うまくいったこともそうでなかったことも)を生かし、前を向いて進んでいってください。
 新しい年が、希望に満ち、充実したものとなるように。城北スピリットで一緒に素晴らしい一年を作り上げていきましょう!

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