校長室だより

2020.08.05

令和2年度1学期終業式 校長あいさつ

 みなさんおはようございます。新学期早々、長期間学校がお休みになったこの1学期も本日終業式となりました。二学期の始業式も8月20日となり、お盆をはさんでこれまでで、一番短い夏休みとなります。

 ハヤブサ1,2号が数年かけて宇宙空間にある物体から、そのかけらや粉塵を持ち帰る時代、あるいは、火星への移住計画を進めるために広大なアメリカの砂漠地帯で長期にわたって火星を想定した居住空間を組み立て住み続ける科学者等々、ここまで科学技術が飛躍的に進歩した時代にあって、それでも人間の力では解決できない脅威、それがCOVID-19と言われる「新型コロナウイルス」の存在です。一昨日の新聞報道では、いったん沈静化していたベトナムで、新たに感染者が増え始めており、しかもこれまでのウイルスよりも感染力が強くなっている新型ということが書かれていました。

 広島県においても一昨日で371名の感染者であり、毎日新たな報告がなされています。いつ、どこかで、誰が感染しても不思議ではない現状の中で、私たちは日常生活を過ごしています。「マスク」「3密」「手洗い・うがい」の励行は、私たちの生きるすべとなっています。先生方も毎日の猛暑の中、マスクをしての授業はこの上ない生き苦しさをおして、緊張感をもっての授業を展開していただいています。

 どこにいるのか、が分からない敵に向かう恐怖は、これまで感じたことのない新たな脅威だと思います。自分が感染してはいけない、人に感染させてはいけない、無症状だけどもしかすると感染しているのかも知れない等々、疑心暗鬼になり、不幸にして感染した方に対する誹謗や中傷を浴びせる人、そうすることでもしかすると、弱い自分を正当化しているのかも知れません。恥ずかしく極めて卑怯な行為であり、決して許されるものではありません。

 さて、明日から夏休みにはいりますが、補習や部活動等で登校する人も少なくないと思います。ここ数日は小学生や中学生の罹患者が報道されています。みなさんが感染を防止するには、毎日のように言われている新しい生活様式です。

 バスやJRの中でマスクをしていない城北生、と名指しで苦情の電話やメールが入ります。校内だけ、先生の前だけ、部活動の時だけきちんとできる城北生は、城北生ではないと私は思います。城北を愛してください。そうならば、他人の立場に立って考えること、自分の行動が今この時期にできる行動なのかどうか、しっかりと冷静に自分を見つめることができるはずです。

 いずれにしても、様々な意味で「暑い」夏になります。自分を大切に、人をも大切にする城北生として、新学期に再開したいと思います。

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