校長室だより

2019.10.03

校長室だより 10月号

―Time flies like an arrow―

 今年の文化祭は台風の影響で、初日しか開催できませんでした。恒例であり、いわば伝統行事ともいえる中学1年生と吹奏楽部とのコラボレーションをはじめ、多くの催しもの、模擬店など残念なこととなりました。楽しみにしていただいていた保護者の皆様や地域の方々、特に学校生活最後の文化祭となった高校3年生は一番残念だったことと思います。
 しかしながら、初日の卒業生をパネリストにお迎えしての「城熱大陸」と呼んでいるパネルディスカッションでは、時間内に収まりきれないほどたくさんの生徒の手が上がり、まさに「熱くいきろ!」を身をもって体感したものと思います。(株)YMFG ZONEプランニング代表取締役社長の椋梨敬介様、(株)エス・エム・エスキャリア統括マネージャーの辻山健太様、M&Aアソシエイツ代表取締役CEOの細田雄吾様、京都大学工学研究科准教授の藤田晧平様、4名の先輩方のおかげをもちまして、素晴らしい時間を提供いただいたこと改めて心からお礼申しあげます。
 午後からは中学生全員が一堂に会して、英語のスピーチ・コンテスト「ヤラバレー・カップ」が開催できました。メルボルンのヤラバレー・グラマー・スクールから5名の女子生徒、7名の男子生徒が参加してくれ、モデルスピーチも披露してくれました。1年生はレシテーション、2年生は私たちにとってあまりなじみの少ない素敵な世界の都市紹介、3年生は「My dream for the future」というタイトルでオリジナルスピーチを披露してくれました。校長から申し上げるのは如何なものとは思いますが、中学生が全くNO現行で、身振り手振りを加え、完全に自分のものとして英語を通じて気持ちを伝えようとしている様は、観客に大きな感動と希望を与えてくれたものと固く信じてやみません。広島大学の国際共創科の達川先生もぜひ見ておきたいと急遽駆けつけてくださいました。今後ともご指導いただければと思っております。
 ヤラバレー・グラマー・スクールの12人は、9月29日に帰国いたしました。いつも思うことですが、何千キロも離れたところで育った若者が時にはたどたどしい英語にはなりますが、心から気持ちが通じ合える瞬間が来ます。これから、未来を担う彼らに大きなミッションを託す機会になったものと考えています。
 この度、ホストファミリーとしてお世話いただいた保護者の皆様には心からお礼申しあげます。こうしたホストファミリーを経験して、卒業後も連絡をとりあい、相手の結婚式に招待された、というエピソードも聞いています。21世紀を担う生徒たちにとって、極めて貴重な体験とはなりますが、ホストファミリーを受けてくださる皆様なしには成り立たないプログラムです。本当にありがとうございました。今頃は摂氏10度のメルボルンで、グローバル・マインドをさらに育んでくれているものと思います。

 

 

 

 

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