校長室だより

2019.08.02

校長室だより 8月号

―セミの鳴き声―

 子どもの頃の8月というと、もっとセミの声が気忙しいほど聞こえていたような記憶があるのですが、長雨や気候変動の影響でセミの活動にも変化が起こっているのでしょうか。それとも、私一人の思いなのでしょうか。
 かねてよりご案内していましたが、今年度のオーストラリア語学研修が始まりました。21日に19名の中学3年生が出発しました。25日までシドニーに滞在し、その後9名がメルボルンのヤラバレー・グラマ―・スクールに、10名がブリスベンのモートン・ベイ・ボーイズ・カレッジに分かれてそれぞれホームステイをしながら冬のオーストラリアを体感します。特にモートン・ベイ・ボーイズ・カレッジとは、「アンバサダー・プログラム」と称して、一人の生徒が研修終了後も約3週間残り、さらなる語学研修、異文化理解、地域貢献、広島の情報発信に努めます。
 世界のあちらこちらでは紛争が絶えない地域もありますが、何千キロも離れたところで育った若者たちが早い段階から違いを認識し、交流を深めることは大きな意義があると思います。21世紀を牽引する彼らの友情が、いつまでも続き、育ち、世界を語り合える仲間になってくれることを心から期待しています。
 さて、校内に目を向けますと、今年は生徒会執行部の諸君がずいぶんと努力を重ね、「自習室」が開校されています。早朝から高校生を中心に約40席の部屋が満席状態です。「シーン」として緊張感に包まれ、生徒たち自らの意思で学びの時間が進んでいます。図書室で勉強している生徒たちもいますが、いつもの夏とは少し違った風景です。秋には、大きな成果が実ることと思います。

 

 

 

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