校長室だより

2016.08.25

2学期始業式 校長あいさつ

 2学期が始まりましたが、私のこの夏の大きな行事はオーストラリアのメルボルンにある、ヤラ・バレー校への出張でした。この学校とは13前から姉妹校として生徒の相互交流を行ってきました。このたび創立50周年を迎える式典に招待を受け、はじめてメルボルンを訪れる機会に恵まれました。
 私が現地に入る1週間前に語学研修に参加していた中学3年生とも合流し、生徒のみなさんの活動を直接見る機会に触れ、こうした海外研修プログラムについて考える良い機会となりました。
 来月にはこのヤラ・バレー校から本校に8名の生徒が訪れます。その後はイギリスのハイクリフからの訪問も控えています。何千キロも離れたところで育ち、言葉や文化も違う者どうしがお互いの違いを理解し、尊重し交流することは、これからの21世紀を担う若い人たちには極めて大切なことだと思います。
 さて、この夏はブラジルのリオで開催されたオリンピックが大きな話題となり、たくさんの感動を届けてくれました。私はいつも思うのですが、「一生懸命」に何かに打ち込んでいる人の姿は、それを見る人の心を揺さぶることが多々あります。高校野球が日本中の人々に毎年大きな感動を与えるのもそうした理由だと思います。勝敗をかけて戦う競技はとかく結果に注目されがちですが、今回のオリンピックでもたくさんの報道機関が取り上げたように、そこにたどり着くまでの過程が何よりも大切なことだと思います。頑張ってできること、頑張ってもできないことはたくさんありますが、何かの目標に向かって一人でも、チームでも試行錯誤しながら前に進もうとする姿勢、このことがやはり見逃してはならないことだと思います。
 後で紹介する機会があると思いますが、鉄道研究部が全国鉄道模型コンテストのモジュール部門で最優秀賞である文部科学大臣賞を受賞し、11月にはアメリカで行われるAmerica’s Largest Operating Modelrailroad Showに参加することになりました。まさに快挙だと思います。チームで、みんなでできることの最大の努力を払った成果に対して、心からの賛辞を送りたいと思います。
 部活動に限らず、この夏休みの間たくさんの人がコミュニティー・スペースで勉強している姿を見ました。「真剣に、何かに向かう」という意味ではこうしたみなさんの姿にも心を動かされます。
 2学期は文化祭もあり長い学期となります。「半年弱」というのがどの学年にとっても大きなキーワードとなります。メリハリをつけて大切に過ごしていきましょう。

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