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2024医進AL vol.10

 

たばこからみんなの健康を守るアドバイザーになろう!        2024.10.25

 

 

第20回日本禁煙学会学術総会が2026年11月に広島で開催されます。その学会に医進コース生も参加させていただけないかとお願いしてみたところ、「中高生の立場から喫煙や受動喫煙について考えたことを発表する機会を設けることを考えてみましょう。」と言っていただけました!

 

 

禁煙学会で発表するためには、まずたばこがどうして悪いのかを正しく知る必要があります。そこで今回は日本禁煙学会理事の津谷隆史先生にお越しいただき、喫煙による影響と、受動喫煙による健康被害について教えていただきました。

 

 

たばこに含まれる有害物質が体に及ぼす悪影響や、喫煙によってがんや心臓病、歯周病などを引き起こしやすくなることを理解しました。その中でも特にCOPD(慢性閉塞性肺疾患)について丁寧に教えていただきました。

 

 

たばこの健康被害については保健体育の授業でも習っていますが、たばこは健康に影響を及ぼすと分かっているのに、なぜ国は全面的に禁止しないのでしょうか。

 

 

日本には明治時代から20歳未満の者の喫煙禁止という法律がありますが、これは20歳以上の喫煙については何も言っていません。それだけでなく、たばこ事業法というものがあり、たばこの製造・販売が守られています。健康を守りたい厚生労働省と、たばこ産業を守りたい財務省のせめぎ合いだそうです。外国ではタバコのパッケージにたばこの健康被害の写真を載せるなど、どのような健康被害があるのかを明らかにしていますが、日本ではそのようなことはありません。これも、そのような法律が関係しているようです。

 

 

 

生徒にとって最も影響があるのが「受動喫煙」です。喫煙者が吸う主流煙よりも、受動喫煙で吸い込む副流煙のほうが有害物質がはるかに多く含まれており、受動喫煙と因果関係がある病気で亡くなる人は年間15,000人以上いるそうです。

 

 

 

 

分煙すればよい、ということでもありません。完全な分煙をすることはほぼ不可能で、安全だと勘違いした受動喫煙になっているそうです。分煙では健康被害を回避できないことがよく分かりました。

 

 

 

加熱式のたばこは煙が出ないことでタールは抑えられているそうですが、ニコチンなどの有害物質は紙巻たばこと同様含まれており、煙の代わりに蒸気が出るので受動喫煙は避けられないそうです。煙がないことで、かえって受動喫煙が分かりにくくなっていることが問題です。宣伝広告も安全だと勘違いさせるようなものになっています。

 

 

 

 

疑問に思ったこともしっかり質問できたので、たばこの問題についてよく理解できました。

 

 

 

今回の学びから、アドバイザーとしてどのような声掛けができるかを考えることから始めましょう。そして、学会発表にむけて準備していきましょう!

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