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医進

2024.06.18

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2024医進AL vol.3

 

OB医師講演会        2024.6.13

 

 

今日の医学ALは、OB医師による講演会でした。

今回は内海町いちかわ診療所院長の市川勉先生(27回生)にへき地(島嶼部)の診療医として、国立病院機構三重病院小児科医の有馬智之先生(39回生)に小児科・アレルギー科医としてのご講演をお願いしました。

お二人は近畿大学医学部の同窓生でもあり、指導医と研修医という立場で偶然出会われたそうです。城北卒ということで意気投合し、今日までの長い付き合いとなっているということです。やはり城北生、熱い!

 

 

 

 

まずは有馬先生に、「夢を叶える力~小児科医が語る未来への挑戦~」というタイトルで、医学科進学から今日までの歩みと、人として成長するために何が必要かをお話しいただきました。

「どんな状況でも諦めない」、「すべての答えはYES or はい」など、さすが城北で鍛えられただけあるなというお話が多く、生徒もうなずいていました。

 

 

 

 

 

有馬先生はNHOのメンバーとして1月の能登半島地震の災害医療派遣にも参加されました。その時の様子も写真を交えて説明していただき、医師は単に病人を診るだけではなく、心に寄り添うことができなければだめだなと改めて思いました。

 

 

続いて市川先生には、縁もゆかりもない島に診療所を開設するまでのお話と、開設してからの取り組みについてお話いただきました。

 

 

 

 

 

 

「よそ者」が島の住民に受け入れてもらえるまでは、患者さんもなかなか増えず、診療所経営は厳しかったそうです。ですが、その明るさと元気のよさで住民の暮らしに溶け込み、すべての住民に信頼されるようになられました。今では隣の島と合わせた2島の住民から「神様」扱いされているそうです。有馬先生もおっしゃっていましたが、やはり「信頼されるには、その地域の人になることが大事」です。

ですが、やはり2島の住民を一人で全部診るということはとてもきつく、体力的にも限界だそうです。今日こうして島を出るのにも、住民に私用で不在にすると言うと、住民からは不満の声が出るそうです。診療所を開設してから島を空けたことはほとんどないそうです。

現在の医療の問題は医師不足ではなく、医師偏在だと改めて思いました。

 

 

 

 

 

生徒からはいろいろな質問が飛び交いました。地域医療のこと、重病小児患者のことなど、丁寧にお答えいただきました。

 

 

 

市川先生、有馬先生、お忙しい中ありがとうございました!

 

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