医進
2022.07.08
今週の医進 vol.13
ふり子で時間をはかろう~誤差を考える~ 2022.7.1
今回の理科ALは、中1・中2合同で「ふり子の周期測定」を行いました。
医進コースのALでは,実験はグループではなく個人で行うことが基本ですが、今回は後輩一人に先輩一人のバディ制で行う合同理科ALでした。中1生にとっては初めての取り組みでしたが、中2生にとっては、昨年度の取り組みの学び直しをする機会でもありました。過去に学び得たことを、どうしたらうまく伝えられるかを試行錯誤する新しい学びにもなったようです。
中1生たちは先輩の指導の下、各バディで実験装置を一から設定し、ふり子の触れる時間をはかり、データを集め、分析・考察しました。
中1生たちにとって初めてとはいえ、小学校でも取り組む内容の実験です。しかし、「ストップウォッチのタイミングがむずかしいな」や「ふり子の長さはどこからどこまでだ?」と細かい実験方法などに多少苦戦していました。そこは先輩たちが一生懸命アドバイスして、各自で課題解決していました。そうしていくうちに、後輩たちもただアドバイス通りにするだけでなく、「こうしてみてはどうですか」と自身の考えを積極的に述べる場面もあり、学びに向かって共に刺激し合うALとなっていたように思います。
データ分析では、しっかりと計算をします。中1生だけでなく、同じデータを使って先輩たちも一生懸命計算していました。
先輩たちの中で、「後輩の方が計算スピード早いぞ!!」や「去年よりも分析がスムーズに進んでるな。後輩たち、やるな!!」といった後輩たちの真剣さや頑張りを認めるような場面もありました。
最後に、各バディで得られた実験データを発表し、生徒たちの「測定値」と「理論値」の比較を全体で共有しました。誤差が何%あったか、などを全体で検討していく中で、「もっとふり子の長さを正確に測れば…」や「ふり子が往復する回数を数え間違えてる可能性があるぞ…」などと、どうすればもっと誤差が小さくなるかを真剣に考える雰囲気が出てきました。時間の許すかぎり、実験のやり直しをするなど、納得のいくまで取り組もうとする様子がとても印象的でした。