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医進

2022.05.25

今週の医進 vol.7

ヒロシマの恩人 ジュノー博士の遺志を受け継  2022.5.24

 

今回のALは、NPO法人モーストの皆様をお招きし、モースト制作のアニメ映画「ジュノー」を視聴しました。NPO法人モーストの皆様をお招きするのは昨年に引き続き2度目です。

「ヒロシマの恩人」とも言われるマルセル・ジュノー博士は、原爆投下後に初めて広島入りした外国人医師です。ジュノー博士自ら被爆者の治療に当たり、調達した大量の医薬品によって数万人の命が救われました。しかし、ジュノー博士の功績はそれだけではありません。様々な困難や挫折を不屈の精神で乗り越え、愛と勇気をもって行動し、生涯を通じて世界各国の戦争で苦しむ多くの人々を救われました。医師を志す医進コース生にジュノー博士の生涯を知ってもらい、自分のこれからの生き方、目指す医師としての在り方を考えてほしい。そのような思いで企画したALです。生徒全員、背筋を伸ばして真剣なまなざしで映画を視聴していました。

視聴後、理事長の津谷静子先生からご講演いただきました。新潟出身の静子先生が、なぜジュノー博士の映画を作ったのか、この映画にどのような思いが込められているのか、ご自分の挫折の体験を交えて説明されました。その上で、周りのせいにせずに挫折や困難に立ち向かうこと、勇気をもって決断し行動することの大切さを話されました。静子先生が映画を観た感想を聞かれると、映画を観て感じたこと、興味を持ったことを発言したり質問したりしました。

また、広島県医師会前副会長の津谷隆史先生からは激励の言葉をいただきました。「みんなが今回感じたこと、興味を持ったことはぜひ新聞を見たり、ネットで調べたりしてみてください。しっかり勉強して医学科に進学し、心ある立派な医師になってください。」

みんな姿勢を正し直して、元気よく「はい!」と返事をしていました。

 

講演会の最後に、中学1年生からは津谷静子先生が執筆された「イラン毒ガス被害者とともに」の読書感想文を、中学2年生からは総合ALで生徒自身が初めて焙煎したコーヒー豆を感謝の気持ちを込めてプレゼントしました。

NPO法人モーストの皆様の感激されている様子を見て、生徒たちもマスク越しにわかる満足げな表情を浮かべていました。

NPO法人モーストの皆様、本当にありがとうございました。

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