医進
2021.07.15
今週の医進 vol.13
結晶の雪を降らせよう 2021.7.6
1学期最後の理科ALは「溶解度曲線と再結晶」。授業で学習した内容を,深掘りしていきます。
まずは溶解度曲線のかき方を学びます。今回は、塩化アンモニウムの溶解度を高校生が使う資料集を使って調べました。そのデータを基にグラフをかいてみます。
グラフ用紙にとった点をなめらかな曲線で結びます。なかなかなめらかにかけない・・・難しいなぁ。
次に、かいた曲線の読み取り方を学びました。資料集には 50℃ の場合の溶解度は書かれていなかったけど、グラフで読み取るとだいたい50g ぐらいだなぁ。
このことから、50℃ より高い温度の水 100mL には塩化アンモニウム 50gを溶かすことができ、その溶液を 50℃ より冷やせば、溶けていた塩化アンモニウムの一部を固体として取り出すことができることがわかります。これを再結晶と言います。今回は、実際に塩化アンモニウムを再結晶させ、結晶の雪を降らせてみることにしました。実は、塩化アンモニウムの結晶は雪の結晶のような形をしているのです。
必要な道具を用意し、110g(念のため多めにしました) の水に 50g の塩化アンモニウムを混ぜ、60℃ぐらいまで加熱して塩化アンモニウムを溶かします。
完全に溶けたら駒込ピペットでガラス容器に移し、水を入れたビーカーで冷やします。
ガラス容器の中の塩化アンモニウム水溶液がゆっくり冷やされていって・・・
やった!結晶の雪が降り出した!
どんどん降り積もってゆきます。
自分で作った結晶の容器は、持ち帰って自分の机に飾ることにしました。
医進コースの理科ALは、授業と違って時間制限がないため、必ず準備から片付けまですべて自分たちでやります。そうすることで、実験の内容が鮮明な記憶として残るだけでなく、器具の扱い方や正しい手順を確実に身につけることができます。目の前の勉強や大学入試のためだけでなく、医学科に進学した後や医師となってからも生かせるスキルを身につけてほしいと考えています。