中学
2020.07.13
中1
Today’s JOHOKU vol.48
入学後初めての定期テストを今月末に控えた中学1年生の生徒とのやりとりについてお話しします。
-Aくんのお話―
いつもの積極的で元気な表情はそこにはなく、辞書で「はぶてる」とひいたら「次の図のような表情のこと」として、例示されていそうなぐらいわかりやすいどんよりとした様子のAくん。
連日の雨天による湿度と暑さから気が滅入っているというわけではなく、10分ほど前に返却された数学のテストの点数が要因であることは言うまでもない。
答案返却の際の解説のときも、どこかうわの空。まさに「はぶてて」しまっていた。
「小学校のとき、算数にはあまり面白さを感じたことはなかった」と以前話をしてくれていた。
授業が始まってからのこの1か月、「なぜ?」を問い、説明を自分の言葉で考える数学の魅力を感じつつあった。
納得がいかなければ必ず授業終わりに質問。授業後の振り返りシートにも「すごくやる気がでました」「内容を吸収できた」と前向きなコメント。
自信を持って臨んだプレテストだった。
しかし、出題量、時間ともに小学校とは違う。
思ったようにいかなかった様子。
翌日、いつものように朝早く8時頃には学校に来ていたAくん。
別件で職員室を訪ねてきていたので声をかけてみた。
聞いてみるとやはり「思ったようにいかず、ショックだった。」とのこと。
まず要件をすませ、準備をし、すぐに数学の個別指導にはいった。
間違い直しノートを作成してきていたこともあり、どこで間違えたかは把握できている。それでもわからないところを「ここの意味がわからん」と訴えてきた。
どう勘違いしているのか指導を受け、教科書の基礎問題で確認。
ひっかかっていたところのひとつが解決した様子。
安堵したのか、少しだけ晴れやかな表情が戻り、教室に帰っていった-。
◆まだまだこれから◆
今はまだ、すすんだ範囲も多くはありません。(少なくもないですが)。
何ができて何ができていないのか。なにかひっかかっているところを、自分で授業担当の教員と相談しながら発見できればすぐに取り戻せます。
プレテストがうまくいった生徒、そうでない生徒もいましたが、これからです。
期末試験2週間前となりました。プレテストの結果を悲観も楽観もせず、正面から受け止め、まずはひとつずつクリアにして進めていきたいものですね。