校長室だより

2025.07.22

令和7年度 1学期 終業式 校長あいさつ

 授業を担当していないと、みなさんの話を聞く機会がとても少ないのですが、みなさんの中にある無限の力や可能性を感じる場面が、1学期中にたくさんありました。
 そのうち三つを紹介します。まず、6月のオープンスクール。来校された方から、生徒のスタッフがすばらしかったということばをたくさんいただきました。スタッフとしての、校内案内や学校生活を紹介するプレゼンテーション。 先生のことばではなく、自分たちの感性で学校を紹介してくれました。
 たくさんの人の前で話すだけでも緊張することだと思いますが、原稿を読むだけではなく、自分のことばでしっかり伝えようとしている姿に、私も感動しました。
 あさって、海の日にもオープンスクールがあります。今回も定員を超えて多くの申し込みがありました。そこで、9月の中学校オープンスクールも規模を拡大することにしました。中学生のみなさんにはスタッフとして積極的に参加してほしいと思います。将来の自分にとって大きな力を手に入れることができます。
 二つ目は、地域の公民館でボランティアとして、小学生や中学生の居場所づくりや学習支援をしている高校生の話です。学校のホームページでも紹介しています。〝自分たちで企画して実現する活動がとても楽しかった〟ということばが印象的でした。
ボランティア活動は、自分自身の成長や喜びにもつながります。たくさんの人と関わり、つながることで、日常の生活だけでは得られない体験ができます。みなさんも、「誰かのためにできること」を考えてみませんか?誰かのための小さな一歩が、将来の自分にとって大きな力になります。
 三つめは体育祭。どの競技も、「最後まであきらめない」「仲間を本気で応援する」「失敗しても立ち上がる勇気」を見せつけてくれました。ゴールまで走るんじゃない。ゴールを駆け抜けて、その先に進むんだ。そんな気持ちが伝わってきました。
今回紹介したことに共通するのは、非日常の体験にも大きな学びがあるということです。非日常の体験は、旅行に行っても、家にいて本を読むことでもできます。
 この時期、本屋に行くと、夏休みに読みたい本のコーナーがあります。売り場のなかでも見えやすいところに本が重ねておいてあります。そこには、13歳からの〇〇というタイトルの本がたくさん並んでいました。13歳からの地政学、13歳からのアート思考、13歳からのファシリテーション、13歳からの経営の教科書、ほかにも進路相談、生き方教科書もありました。14歳から考える資本主義や15歳からのリーダー養成講座といった本もあります。
 本を読むことのすばらしさは、自分の知らない世界を身近に感じられることです。君たちに薦めたい本はたくさんあります。図書館で探してみましょう。
 本を読んで触れる非日常の体験も、将来の自分にとって大きな力になります。そんな体験がたくさんできる37日間になることを願っています。
 8月26日の二学期始業式には全員で顔を合わせましょう。そして、夏休みの非日常体験の話を聞かせてください。

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