校長室だより

2023.04.30

令和5年度 1学期 始業式 校長あいさつ

 今日からみなさんの新しい旅が始まります。わたしにとっても。

 旅に出る前には、自分はどこに行くのか、行き先を決め、どんなものを見て、どんな体験をするのかを決めてから、何を持っていくのかを考えますよね。
新たな一年を始めるこの時期に、目標を立て、どんな方法でそれを実現するのかを考えることは旅に出る前と似ています。

 みなさんにとって旅の行き先は、一年後になりたい理想の自分です。その目標に向かって何にどれくらい力を入れるのかという計画を立てて、この一年をスタートさせましょう。

 二週間前、3月22日に日本の優勝で幕を閉じたWBCは、みなさんもテレビで応援していたのではないでしょうか?大谷翔平選手の投打にわたる活躍は、これまでのどんな選手も成し遂げたことのないものでした。
 その大谷選手は高校生の時に、卒業後の目標を「目標達成シート」に書いています。
 9マスのマス目をつくって真ん中のマスに、なりたい自分の姿、目標を書いて、それを達成するために必要なことを周りに書いていくというものです。

 「目標達成シート」では「近い将来なりたい理想の自分」をイメージして、そうなるために自分が手に入れるべきものはなにかを考えます。
 最初に目標とする未来像を描いてから、その未来像を実現する道筋を未来から現在までさかのぼって逆算していきます。
 このような考え方を「バックキャスティング」と言います。大きな変化が求められる目標に向かうときに役に立つといわれています。

 みなさんにとって「理想の自分の姿」とは、どんな姿でしょうか?
 じっくり考えてみましょう。その目標に向かって「がんばる」というような抽象的なことばでなく、具体的な姿が見えることばにしましょう。
 今の自分がどの位置にいるかということから考えるのではなく、自分の力を最大限出し切ったときにだけ到達できる「なりたい自分」「理想の未来」を手に入れましょう。

 「目標達成のために必要なことは何か」「何をどれくらいやるのか」は具体的に細かく書き留めておくことが大切です。そして、一日一日何ができるようになったのかを記録しましょう。
 自分が取り組んだ足跡をしっかり振り返ることはとても大切です。

昨日をこえよう。
 何もしなければ何も起きない。
 行かなければそれはやってこない。
 飛び出さなければ世界は変わらない。
 世界は待っている。
 自分を成長させる旅に出よう。
 必ず持っていくものは「城北スピリット」。

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