校長室だより

2020.12.21

令和2年度2学期終業式 校長あいさつ

 みなさん、おはようございます。新型コロナウイルス感染症という言葉から始まり、いまだに第3波と呼ばれ、日本のみならず、世界中を巻き込んで猛威を振るっています。広島も全国ニュースでとりあげられるほど、感染症が広がっています。今年も残すところ僅かとなりましたが、新年もこのウイルスからいかにして身を守るかということが当分続きそうです。

 さて、みなさんもすでに読んだ人も多くいるかも知れませんが、ウェブニュースでこのような話を目にしました。14日のことですが、WHOの感染症の専門家である、マリア・バンケルコフ氏が記者会見の場で、「世界中の子どもたちが今年のクリスマスにサンタは家に来てくれるのか心配している」との質問に答えたものです。「サンタクロースには新型コロナウイルスの免疫があり、プレゼントは届く」と世界の子どもたちに安心するよう呼びかけました。さらにサンタクロースは高齢だが新型コロナウイルスに免疫があることに付け加えて、「サンタと少し話したが、とても体調が良い」ことを明らかにしました、とありました。また「サンタは空中を旅することができるし、プレゼントを配ることができます」そのうえで、子どもたちにはサンタと適切な距離をとることが大切だと強調しましたが、サンタがどのようにして免疫を獲得したかについては明らかにしませんでした、と報じています。

 動画が公開されていますが、感染症の専門家として毅然とした態度で、子どもたちの質問に真摯に答えようとする姿勢がとても強く心に残りました。サンタクロースにあこがれを抱いている子どもたちの気持ちをやさしく包み込む配慮と、注意喚起を促す姿勢に専門家としての心配りに、頼もしさと人のやさしさに触れた思いがしました。

 いつかはこのウイルス感染症も収束していくとは思いますが、はやぶさ2号が何億キロも離れた小惑星から貴重な研究資材を運ぶ時代になっても、また新たな脅威が続いていくのかも知れません。でも今できること、「マスク着用率100%」をキーワードに、自分、友人、家族を守ってコロナ対策を心がけましょう。

 ところでみなさんにとってこの1年はどのような年だったでしょうか。これまでを振り返って新たな自分を見つめるには、年の瀬は効果的な時期だと思います。

 もし,みなさんが現状に満足できていないとすれば,いまの生活をやめるという道も選ぶことができます。これから先に変化を起こすことは可能です。それは,過去が現在につながっているように,未来はいまみなさんが下す決断とつながっているからです。 人生は決断の連続です。その一つ一つがみなさんの未来を選択する行為でもあると思います。

 一年の終わりに,現状を何とか変えたいと思っている人,自分の人生を主体的に生きたいと願う人,どうか前向きに日々の生活を丁寧に過ごすことの大切さを,新しい年を迎えるにあたって,認識を新たにして欲しいと思います。来年が,自分の決断で動き,素晴らしい年となるよう願って,私の話を終わります。

一覧に戻る