2020.08.20
令和2年度2学期始業式 校長あいさつ
みなさん、おはようございます。例年になく短く、外出にも気配りが求められる夏休みが終わりました。みなさん全員が、何事もなく今日の日を迎えることができたものと思います。
終業式でも触れましたが、人類が英知を集めても解決できないことがある、まさに新たな時代を私たちは生きていかなくてはならないことを痛感した今回のCOVID-19でした。
8月11日にはオーストラリのブリスベンにある、モートン・ベイ・ボーイズ・カレッジとオンラインで本校生徒の代表者が、Environmental Conservation 環境保全というタイトルでゴミの分別など意見交換を行いました。モートン・ベイ・カレッジには日本語を学ぶカリキュラムがあり、その講座を受講している生徒たちとの意見交換会でした。本来ならば「姉妹校」として相互交流する計画でしたが、今回の新型コロナウイルス感染症を回避するため、直接の交流を断念せざるを得ない中での行事でした。イギリスのハイクリフをはじめ、すべての海外研修が修学旅行先であったシンガポールも含めて中止せざるを得ない状況です。
コロナ禍の中でこれまではハードルが高かったオンデマンド教材の作成、リアルタイムのオンライン授業ができるようにはなりました。今や良質で高度な学習教材がインターネット上にもたくさん並んでいます。
MOOCs(大規模な公開オンライン講座)をはじめトップレベルの大学の講義も、やる気さえあれば誰でも受講できるようになっています。
さて、二学期はこのままコロナ禍が落ち着いてくれば、一番長い学期になるはずです。大きな行事も予定されてはいますが、実施に向けては高いハードルがあることも事実です。情報を集め、分析し、適切な判断をしていかなくてはならないと思います。
高3生は夏休みにすれ違ったり、自習している姿を見るに、はっきりと顔つきが変わっているのを実感しました。頑張ってもできること、できないことはあります。でも、何か必死に長い一生の中で、あの時は、あんなに勉強したんだな、という成功体験を残すことが、結果はどうあれ、今後の成果に必ず繋がっていくと確信してください。みなさんは変わりつつあります。
最後になりましたが、身体は学校へ来ているが、心は校外をさまよっているような状況はないでしょうか。頭も心も体も、そして魂も、すべて学校に持ってきて、城北の生徒として新たな気持ちでスタートしていただきたいと思います。
暦は秋ですが、まだまだ暑さが続きます。健康には充分に気を付けて、爽やかな行動のできる学期となるよう、お互いに切磋琢磨していきましょう。