2019.01.07
平成30年度 3学期始業式 校長あいさつ
みなさん,新年明けましておめでとうございます。
新しい年になりました。「今年こそ」という気持ちで,自分自身の目標を決めて,一年のスタートを切ってください。
私自身のことですが,「今年こそ」と新年にはいくつかのことを実行しようと決心するものの,年末になってみるとできていないことが多くあります。
しかし、結果は二の次で,目的を決めて,それに向かって努力することが大切だと思っています。
竹下景子さんという女優さんがいますが、ある本の中で小学生時代の言葉に関する思い出を語っておられました。次のような内容です。
「私が小さい、小学4年生のとき先生からいただいたことばです。『くそ』、というと何かきたないものを想像しますが、その上に『なに』が付いて『なにくそ』となると、頑張ろうという気持ちをかき立ててくれます。また、別の先生ですが、小学校3年生のときに、自分が落ち込んでいたら、肩をポンとたたいて、「なせばなるだ。きっとできる。元気出せよ。」と言ってくれたそうです。
「ひと言」といいますが、ことばは恐ろしい力を持っている、としみじみ感じたそうです。大人になるまでには、いろいろな苦難があるなかで、その苦しい、きびしい、つらいときに、子どものとき教えてもらった「なにくそ」という気迫、根性が支えになった、ということでした。ことばの響きは生命の響きだとも言われます。
ことばがどれほど私たちの生きる根源、源になっているか、というお話しだと思います。優しいことばは人を元気にする力を持ちますが、逆に悪いことばは、鋭い刀よりも深く人を傷つけることもあります。
お互いに、他人の人格を尊重し、幸福を図るということを考えていきたいと思います。
三学期は,短い学期です。でも,とても大切な学期です。卒業や,進級をひかえているからです。今、目標を持っている人は,それに向かって,目標のない人は,目標をどこに見つけるか努力していきましょう。
高校3年生はこれまでの3年間、あるいは6年間で大きな峠に差し掛かっています。でも峠を越えると、新しい景色が見えます。春もやって来ます。
他の学年のみなさんも、健康で,明るく,有意義な生活で,最後の学期を締めくくってください。