2018.02.01
校長室だより 2月号
新しい年がスタートして1ヶ月がたちました。3学期は様々な意味で振り返りを行い、新しい年度に向けて準備を進める学期です。
本校は「国際理解教育」の推進に早くから取組を進め、現在メルボルン、ブリスベン、ハイクリフ(UK)、啓聖(韓国)と姉妹校や研修提携校として相互交流を行ってきました。3月は春休みを利用して高校1年生から選考された生徒が、約2週間イギリスのハイクリフ校に出かけます。海外研修は現地での異文化理解、語学研修等が大きな目的とはなりますが、本校の場合出発前の事前研修に大きなウエイトを置いています。参加生徒がいかに日本を、広島を、そして城北を紹介できるのか、すでに回数を重ねて研修に励んでいます。
この3月にもう一つ海外研修を予定しています。語学研修に重きを置くこれまでの海外研修とは少し角度を変え、キャリア教育の視点から海外インターンシップとしての性格を持たせ、ジャカルタでの研修を進めています。アジアの多くの国々に日本企業が進出しています。CSR(Corporate Sustainability Responsibility)とは「企業が自らの事業活動により環境や社会に及ぼす影響の責任」と日本語では解釈されていますが、各企業が社会に与える影響を最小化し、良い影響を最大化するものと定義されています。水資源、教育施設、といった具体的な支援を行いながら長いスパンで企業の責任を考えていくという取組です。
今回は大塚製薬のポカリスエット製造、イオンモールでの現地における貢献内容等を視察し、海外で働く日本人の生き方に学ぶことを大きな目的の一つとしています。現地の学校との交流も行います。参加する生徒たちはすでに訪問国の教育、経済、食料問題等々スクラップノートを作成し、グループ学習に取り組んでいます。
幅広い視野から世界を見つめ、10年後、20年後の日本を考える機会になるものと期待しています。