校長室だより

2016.11.01

校長室だより 11月号

          〜 さまざまな出会いに 〜

 

We don’t live alone. We are members of one body. We are response for each other.

「人間はひとりで生きているのではない。誰もが社会の一員である。互いに責任をもつべきなのだ」

これはユネスコ代表、イギリス演劇協会会長などを歴任したイギリスの小説家であり、劇作家でもある、ジョン・B・プルーストリーの残した言葉です。

さて、先月は中学校3年生が18日から3泊4日で長崎の小値賀島へ、高等学校2年生が17日から4泊5日で、国内グループは北海道へ、海外グループはサイパンに修学旅行に出かけました。英語で表現するときスクール・トリップあるいはスクール・エクスカーションと表現することがありますが、城北はエクスカーションでありたいと願っています。エクスカーションは従来の見学会や説明を受けるタイプの視察とは異なり、訪れた場所で案内人の解説に耳を傾けながら参加者も意見を交わし、地域の自然や歴史、文化など、さまざまな学術的内容で専門家の解説を聞くとともに、参加者も現地での体験や議論を行い社会や世界に対する理解を深めて行く「体験型の見学会」と言われています。

今少し簡潔にまとめると「地域再発見や知的好奇心に満ちた旅」ということもできるかと思います。プルーストリーの言う「誰もが社会の一員である。」という言葉の背景には、このような一面が期待されているようにも思えます。

さて、本校ではオーストラリア、韓国、イギリス等と姉妹校縁組みを行ってきましたが、今日はイギリスのハイクリフの友達が城北を去る日となりました。Time Flies Like an Arrowとはよく言ったもので、楽しいこと、充実した日々、感動した日々はあっという間に過ぎ去ってしまいます。毎年数カ国の若者たちが城北を通して友人の輪を広げていきます。いつか、城北のすべての姉妹校がそれぞれの持つ姉妹校に呼びかけて一堂に集まる「姉妹校サミット」が、数年おきにでも各国で開催できないものかと心から期待しています。

今回もホームステイを引き受けてくださった保護者の皆様には心から感謝申しあげます。

 

平成28年11月  校長 岩本 光彦

 

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