校長室だより

2016.10.03

校長室だより 10月号

            〜 充実した2日間 〜

 

10月の声を聴くと同時に朝夕はやや涼しい風がそよぐ季節となりました。9月24日、25日には文化祭を開催し、たくさんの方々に来校いただき誠にありがとうございました。おかげをもちまして「文化祭」にふさわしい行事となりました。なかでも私が心に強く残ったことを紹介いたします。

今年度は卒業生をパネリストにお迎えして、パネル・ディスカッションを行いました。福岡大学医学部の心臓外科医である和田秀一さん、広島マツダ代表取締役会長兼CEOであり、「おりづるタワー」をオープンされた松田哲也さん、東京大学教養学部統合生命科学准教授の吉本敬太郎さん、そして福岡放送のアナウンサーである松井礼明さんの4人によるパネル・ディスカッションでした。テーマは「熱く生きろ!」のもと、仕事と私、感動体験、やりがい等々といった各業界のトップランナーとしての興味深い内容でした。パネル・ディスカッションですので、フロアーの生徒たちも参加することができます。一人の高校生がこんな要望を松田さんに伝えました。「自動車の各メーカーはこぞって自動運転という方向に向かっているように感じますが、マツダ車だけは人が運転して、自分が目標とする場所にいく車の開発に拘り続けて欲しいです。」という内容でした。松田さんは「Be a driver運転者たれ、人生も車も自分の意志で目的地へ」これがマツダ車の基本的な考え方なので、自動運転を開発するとしても一番最後に着手するメーカーではないでしょうか。」といった言葉を返していただきました。私は、この生徒の発言にはたいへん感動を覚えました。

2020年の教育改革に向かって、まさにこれからは自分の意志で、自分が目標を見定め、車を走らせることができるかどうかを問われているように思え、城北生を誇らしく思えた瞬間でした。

「伸び代の大きい城北生」だからこそ、夢や希望を追いかけて熱く生きて欲しい、という各4人の方々からのお話で終了しました。中学生、高校生ともにたくさんフロアーから質問が飛び交い、思わずパネリストの方々と生徒とのやりとりに聞き入ってしまいました。

午後の中学生によるヤラ・バレー・カップ・スピーチ・コンテスト、英語のgood userがどんどん育っています。吹奏楽部の演奏をバックとした中学1年生の合唱コラボレーション・コンサート、澄み切った中学生の歌声が心に染みこみました。お手伝いいただいたPTAのみなさま本当にありがとうございました。

 

平成28年10月  校長 岩本 光彦

 

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