校長室だより

2015.04.07

福原前校長 退任のあいさつ

 お早うございます。今朝は、君たちに感謝の気持ちを込めて、退任の挨拶をさせてもらいます。
 今思うに、制服を着た城北生は、かっこ良く、私にとっては愛しい存在でした、また、7年間、伝統ある城北中・高等学校の校長であったことは、私の誇りでもありました。
 振り返るに、始業式、終業式を含め、このような形で君たちの前で話すことは今回で通算43回目で最後になります。
 その都度、直立不動のまま注目して、一生懸命耳を傾けてくれる君たちの真摯な態度に誠意をもって応えるべく、毎回、挨拶の内容は前もってしっかり吟味し、話題はできるだけ分かり易いもの、君たちの日常生活に関連したものを選ぶ中で、城北生の良いところを見い出し、それをこの場で褒める姿勢を貫いてきました。それは、私なりの「自尊感情」「他尊感情」に起因します。
 私は完璧な人間ではありません。欠点や短所や嫌な所も沢山あります。しかし、自分のことが大好きです。しかも、自分はかけがえのない存在だと思っています。だから、相手の嫌な所を探し出し、そこを攻めるのではなく、逆に、相手の良いところを見つけるように努め、相手の立場に立って物事を考える気持ちが生まれてくるようになったのです。
 そこで、退任するに当って君たちに託したいことがひとつだけあります。それは「自尊感情(自分を尊ぶ気持ち)」「他尊感情(相手を尊ぶ気持ち)」です。
 自分自身を認める一方で、相手も認める心優しい城北健男児であり続けてください。是非、お願いします。
 最後になりますが、君たちと同じように、この7年間、私の心の支えであった保護者の方に「長い間お世話になり、ありがとうございました」と伝えてください。
 君たちの真剣な眼差し、爽やかな挨拶に改めて感謝します。ありがとう。いつまでもお元気で。

     平成27年4月6日
                                       福原 紘治郎

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