校長室だより

2014.07.21

平成26年度中学校学校案内会 校長あいさつ

 本日はご来校ありがとうございます。

 本校では、これからのグローバル社会に貢献しうる ?「 人間的に逞しく心の大きな若者 」 「 知徳体のバランスのとれた若者 」を育てたいと考えています。

 そのためにも、学校としては、他校の真似をするのではなく、将来を見据えて ?「 心の教育」も含めた本校独自の教育を展開し、特に「英語教育」に力を入れています。

 これらの生徒像・学校像を実現するために、「英才教育」と「人間教育」の2つを柱のもとで教育実践を行っています。

 まず、「英才教育」とは「卒業時に、生徒一人ひとりの希望・願いが叶えられるよう支援するための教育活動=進路実現を図る活動」と考えています。

 進路実現を目指す学習面における取組みのいくつかを挙げてみます。

① 入学当初は、まず、小中の勉強方法の違い等「基本的な学習習慣」 を徹底して指導
 します。その後、授業のスピードアップを図ります。

  例えば、「数学・英語」は中3の1学期で中学校の内容は終了。

  また、高校で履修する「古典」は本校では中3の1学期から。

② 中学校の週2回の「総合的な学習の時間」はすべて外国人教員が英語で指導します。
 その際、情報収集やプレゼンテーションはiPadを使用し、しかも、英語て行います。
 後ほどご案内する「ディスカバリー・ルーム」での授業です。ちなみに、本校には専任
 外国人教員が5人います。

③ 高校1年からは「文系・理系」に分かれての授業になります。また、「古典・数学・
 英語」は、「基礎・標準・発展クラス」による到達度別の授業を実施しています。

④ また、高校においても、英語のコミュニケーション能力の育成の観点から、高1の
 「総合英会話」、高2の「総合英作文」は外国人教員が担当します。

⑤ 学校の寮には「スーパーバイザー(舎監)」のほかに「数学・英語」の「チューター
 (学習指導員)」を配置し、寮生に学習の場を保証しています。

 

 しかし、 率直に申し上げて、 入学時の生徒はその資質・能力の面での違いだけでなく、小学校時代の生活環境もいろいろです。(第一志望か、出身校は国公私立か、塾経験者か、都市部か郡部化か等)

 しかし、彼らを「ミキサーにかけたミックスジュース」ではなく、「サラダボールの中の赤・青・黄・緑・紫の個を生かしたフルーツサラダ状態」で、時には競争もさせながらも、一人ひとりを大事にじっくりと育て、6年間で彼らの持っている潜在能力が開花できるように支援していくのが本校の教育です。そのことが、大事なお子さんを預けていただいた保護者に対する本校の責務であると考えています。

 幸いなことに、本校には、そのことが実践できる「生徒思いで、面倒見の良い熱心な教師集団」があります。ご安心ください。

 さて、もうひとつの教育の柱である「人間教育」=「心の教育」についても少しお話しします。

 本校では、勉強ができるだけでなく、社会に出て必要な「挨拶をする。ルールを守る。マナー・エチケットをわきまえる」といった「基本的な生活習慣の定着」や協調性・集中力・耐える力等を育成するために、進学校と言えども「クラブ活動の活性化」にも学校を挙げて取り組んでいます。

 また、ご案内のとおり、学校は第一義的には「生徒の命が守られ、安全で安心して生活ができる場所」でなければなりません。

 その点からしても、相手の人格を傷つけ、人権を侵害し、最悪の場合は命を絶つという結末もありうる「いじめ」は非人道的で絶対許されない行為です。

 こうした観点から、全教職員で「いじめ」を未然に防ぐよう指導に努めると同時に、万一、「いじめ」が生じた時には、被害生徒にしっかり寄り添い、身の安全を守る一方で、加害生徒に対しては厳しく指導してまいります。「命は掛け替えのないもの」だからです。

 どうかご理解ください。

 

 最後に、「城北に来て良かった」「城北に任せて良かった」という生徒・保護者の満足度が100%になることを目指して、これからも全教職員がひとつになって頑張ってまいります。

 本日はご来校ありがとうございました。

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