2025.01.08
令和6年度 3学期 始業式 校長あいさつ
19日間の冬休みをみなさんはどのように過ごしましたか?
年末からインフルエンザが猛威を振るっているようですが、学校生活が始まるこの時期からは、いっそう感染が広がる可能性があるといわれています。これまで以上に日常の感染対策を怠らず三学期を過ごしましょう。
冬休み中、先生たちで集まって、研修会をしました。授業や進路指導、文化祭や体育祭・修学旅行などの行事…。
城北が取り組んでいるいろいろなプログラムについて、「これまで取り組んできてよかったこと。これからも続けて行きたいこと。」「まだまだだと感じている課題」「これからもっと良くするために新たに取り組んでいきたいこと」をできるだけたくさん書き出していくという研修でした。
みなさんが学校で体験する授業や行事などは、すべて、それぞれの目的をもって計画されています。中1から高3までの間にその体験を積み上げていくことで、卒業後も役に立つ貯金をしてほしいと考えて計画しています。
卒業後にどうなりたいかなんて、考えたことがないというかもしれません。夢だとか希望だとか、言われても具体的なことは考えようもないと思っているかもしれません。でも、どうなっていたら自分がハッピーだろうかという〝状態〟を発想することはできるんじゃないでしょうか。
冬休みの研修で先生たちは、城北がどうなっていたらいいのかについて対話しました。
こうなっていることが理想という状態を考えて、その理想を実現するために必要なことは何だろうかと考えていく。これまで以上になりたいと思うなら、昨日と同じ今日を続けていては届きません。
なりたい自分になるためにこれから踏み出す一歩が、それなりに自分で考え抜いた結果の一歩だったら、自信をもって踏み出すことができます。
いくらか時間が経ったとき、その時の自分に100点がつけられなかったとしても、後ろを振り返って、歩いてきた道に自分自身が納得できるはずです。行き当たりばったりで、その時々の思いつきや無意識の反射で生きていくよりも、自分が進む道には自分で決めた優先順位をもつことが大切だと思います。
どの道を選ぼうかと選択に迷ったとき、自分を奮い立たせるようなワクワクする道を選んでほしいと思います。生まれてきてから、これまで数えきれないことを皆さんは体験してきました。その中には、好きなことと嫌いなことがあったと思います。好きだと思えることは、自分にとってよい結果を生み出してきた、自分の〝強み〟だと思って大切にしましょう。
いっぽうでうまくいかなかった体験もあったと思います。長い人生の中では、達成できない目標もあります。目先の成功体験だけがすべてではありません。チャレンジを避けて生きれば失敗もありません。
「失敗のない人生」とは、何もチャレンジしなかった人生とも言えます。全力でチャレンジして前のめりに倒れても、そこから立ち上がればいいだけです。そうすれば、それまでよりも強い自分になることができます。
みなさんのこれからの100年が満足度の高いものになるかどうかは、どれだけ多くの挑戦をしたかということにかかってくると思います。挑戦を始めるのに早すぎるということはありません。
1年後、完全に脱皮して、成長した姿が城北の宝であり、きれいな抜け殻が城北のお守りになると、私は思います。