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医進

2024.09.27

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2024医進AL vol.5

 

ハンガリー国立大学医学部キャンパスツアー        2024.7.28~8.6

 

 

医学科進学コース高校1年生7名は、ハンガリー医科大学事務局主催の「ハンガリー国立大学医学部キャンパスツアー」に参加しました。

ハンガリーは医学分野の教育水準が非常に高く、ノーベル生理学・医学賞受賞者も複数輩出している国です。2023年には、セゲド大学を卒業されたカタリン・カリコ博士(セゲド大学教授・ペンシルベニア大学特任教授)が、新型コロナウイルスに対するmRNAワクチンの開発でノーベル生理学・医学賞を受賞されました。

 

 

ハンガリー国立4大学(デブレツェン大学・セゲド大学・ペーチ大学・センメルワイス大学)の医学部は世界的に評価が高く、1984年から医学部英語プログラムを設立し、医学科定員総数15,200人(ちなみに日本の国公私立大学医学科の定員総数は9,420人)のうち、三分の一以上にあたる5,900人を英語プログラムに割り振り、世界各国から留学生を受け入れています(ドイツ語 プログラムもあり、そちらにも約三分の一の定員を割り振っています)。EU圏内の医師免許が取得できるだけでなく、日本やアメリカ、カナダ等の医師免許の取得も可能です。

 

 

 

日本人医学生は現在531名が在籍。日本人医学生のほとんどが卒業後帰国して日本の医師国家試験を受験し、日本国内で医師として活躍しています。医師への道を切り開く、これからの時代にふさわしい新しい選択肢として注目されています。

 

 

7月28日夜、羽田空港よりイスタンブール経由でハンガリーへ。現地29日朝に首都ブダペストに到着し、初日は貸し切りバスで簡単な観光をしました。ブダペストは人口約170万人のハンガリー最大の都市です。中央をドナウ川が流れ、ヨーロッパの歴史を感じさせる町全体が世界遺産に登録されています。チェックイン後、夜はトラムでショッピングモールへ。買い物も楽しみました。

 

 

 

 

ブダペスト2日目。午前中はセンメルワイス大学の見学をしました。 教授から大学での学びについてのお話を聞いた後、大学生に研究室を案内していただきました。

 

 

 

 

その後スタディルームに移動。昼食後、日本人大学生に受験対策とチューター制度の説明をしてもらいました。大学生との懇談では、なぜハンガリーの医学部を選んだのか、勉強は大変ではないか、など率直な疑問をぶつけていました。懇談終了後は大学生の案内で中央市場へ。ショッピングのサポートをしてもらい、みんなすごく楽しそうでした。 大学生の対応が終始素晴らしく、こんな医学部生になりたいと思ったようです。 夕食のビュッフェでは爆食いしていました笑

 

 

 

 

3日目はペーチに移動し、ペーチ大学医学部の見学と大学生との懇談をしました。 ペーチは世界遺産に登録された古代ローマからの歴史が残る、人口約15万人の小さな街です。人口の約2割が大学生ですが騒々しいということはなく、ゆっくりと時が流れる感じのある美しい街です。

 

 

 

 

ペーチ大学は1367年創立のハンガリー最古の大学です。医学部英語プログラムも4大学で最初に始め、街をあげて積極的に国外からの大学生を受け入れています。研究室の見学では献体も見せて(触らせて)いただけました(倫理的な問題から撮影は不可)。 脳や心臓を平気で触る医進コース生には脱帽しました。見学の後、HMUスタディルームへ。日本人大学生との懇談では、ペーチならではの環境の良さなど、いろいろと教えていただきました。

 

 

 

 

4日目は中休み。セゲドに移動し、市内観光をしました。 セゲドは20世紀初頭の水害から復興した街で、近代的な雰囲気が感じられます。 街全体がコンパクトにまとまっており、トラムもあって交通の便もよく非常に暮らしやすい街です。パプリカが特産で、セゲド大学の学長も務められたアルベルト博士が1931年にパプリカからビタミンCを発見し、1937年にノーベル生理学・医学賞を受賞されました。

 

 

 

 

5日目はセゲド大学医学部の見学と大学生との交流。大学見学では様々な医療シミュレーターを見せていただき、日本よりもハンガリーのほうが圧倒的に臨床医としての経験が積めると感じさせられました。日本人大学生との懇談の後、セゲド大学医学部を卒業し、現在はセゲド大学に勤務されている黒川昂之先生にお越しいただき、日本とハンガリーの医師(勤務医)の働き方の違いや、臨床研究のしやすさなどのお話を伺いました。 ハンガリーの医師のQOLの高さに皆驚いていました。

 

 

 

 

6日目はデブレツェンに移動。デブレツェンはハンガリー第二の都市で、人口20万人の農業の盛んな街です。デブレツェン大学は創設1538年の歴史ある大学で、緑豊かな広大なキャンパスをもち、アメリカの大学のような雰囲気があります。広大な敷地内には寮もあり、HMUスタディルームも寮に設置されています。

 

 

 

 

大学の紹介や施設の見学の後、寮へ。HMUスタディルームで日本人大学生と懇談をしました。デブレツェン大学はアメリカの医師国家試験(USMLE)の準備も可能なコースを提供しているからか、予備コース受験の段階からデブレツェン大学に進学すると決めている日本人大学生が多いそうです。この日は寮に体験宿泊しました。

 

 

 

 

ハンガリー最終日はブダペストに戻り、出発まで自由行動。セーチェニ温泉やドナウ川クルーズ、ショッピングなどを楽しみました。出国時はみんな口々に「帰りたくない。」と言っていました。

 

 

 

 

ハンガリー国立大学医学部で学ぶ魅力を全身で感じることのできた7日間でした。

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