医進
2023.11.27
今週の医進2023 vol.15
医療機器メーカーと在宅医療 2023.11.22
今回は、医療機器メーカー「エア・ウォーター株式会社」の山田様、盆子原様にお越しいただき、医療機器メーカーと病院の関わり、在宅医療で使われる医療機器についての説明、そして小児在宅医療についてご講演いただきました。
医療機器といえば、コロナで話題になったエクモ(ECMO)や島津製作所のぶんせき体験スクールで使ったX線撮影装置など、大掛かりなものを思い浮かべますが、体温計や絆創膏など、家庭で使うものもすべて医療機器。クラス分類されているそうです。医療機器メーカーは直接病院や患者に医療機器を提供するのではなく、販売会社や卸売業者を通じて医療機関に医療機器を販売し、患者は医療機関から医療機器を提供されます。
続いて、在宅医療について説明を受けました。在宅医療は家族の介護が基本なので、使用される医療機器に限りがあります。機能が限定されていたり、操作が簡単な使用になっているそうです。
では実際に医療機器を体験させてもらいましょう。まずは在宅酸素です。みんなチューブを装着して、酸素を送り込んでもらうと・・・
けっこうな勢いで酸素が入ってきましたが、実際の患者にはもっと強い圧力で酸素を送り込まないと肺に入っていかないそうです。
続いて人工呼吸器の目的やしくみについて説明を受けました。呼吸仕事量のサポート率によって動きが全然違うそうです。実際に装着することはできないらしいので、疑似肺を動かすのにどれぐらいの力が必要かを体験してみます。
最後に、小児在宅医療に長く携わられてこられた山田様から、医療的ケア児とその家族に対する支援のお話をしていただきました。医療的ケア児をかかえる家族は、日常生活・社会生活において様々な制限があり、社会全体で適切な支援をすることが必要です。将来みんなが医師となったとき、どのような関わりができるかを考えさせられました。
今回は、中2が初めて焙煎したコーヒーをお礼にお渡ししました。山田様、盆子原様、お忙しい中ありがとうございました。将来一緒に働けることを楽しみに、これからもがんばります!