校長室だより

2022.12.22

令和4年度 2学期 終業式 校長あいさつ

 皆さんおはようございます。令和4年、2022年もあと少しとなりました。おそらく今年は、ロシアがウクライナに侵攻した年として、歴史に残る年になると思います。
 TVやネット上で戦争の報道がなされる中で、考えておきたいのは、戦禍に苦しむウクライナの人々のおかれた状況はもちろんですが、ロシアの兵士たちにも家族がいて、悲惨な目にあっているということです。いわゆる「西側」の国にいる私たちは、「西側」の視点からの報道に日々さらされ続けており、全体像まではつかみにくいのも事実です。相手には相手の立場と正義があり、命があり、愛する家族がいる。どう考えればいいのか?短絡的に決めつけることはできない難しい問題です。
 戦争によって、命が、そして個人としての尊厳が、踏みにじられている事態であることだけは間違いありません。1日も早い戦争の終結を願います。
 この戦争もそうですが、私たちの人生はいい時ばかりではありません。面白くないとき、悔しいとき、悲しいときなど、禍福は次々とやってきては私たちを翻弄します。何を大切に生きるか?どう受け止めるか?改めて考える機会にしたいものです。
 皆さんの中には物事がうまくいっていない人もいるでしょう。1年を振り返って、気持ちを切り替え、新たに出発をする準備をしましょう。気持ちを新たにして新年を祝う習慣があることを、素直に感謝したいものです。日常は平坦に続きますが、少しの上向きな変化の繰り返しが、やがて兆しとなり、大きな変化につながります。うまくいかない時こそ、自分のPRIDEの在りかを確認し、前向きな行動を続けましょう。
 来年がいい年になることを祈念しています。

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