医進
2022.05.09
今週の医進 vol.5
炭の吸着力 2022.5.06
中1医進コースは、前回「割りばしの乾留(蒸し焼き)」にて生成した炭をもとに、『炭の吸着力』について調べることにしました。
炭は多孔質(小さな穴がたくさん空いている)という性質があり、トイレや冷蔵庫の中の嫌なニオイを吸収する消臭剤として利用されることがあります。その多孔質としての性質を、自分たちでつくった炭を用いて確かめることにしました。
身の回りにあるものはすべて、目に見えないほどの小さなつぶつぶからできています。そのことを踏まえ、色をつけた水を炭の入れたろ紙に通し、ろ過をして色の変化を調べることにしました。
まず、自分たちがつくった炭を乳鉢と乳棒で粉砕しました。同時進行で、食紅を水に入れ、4色の色のつけた水を作成しました。炭は3本しか作成できていないため、活性炭素(高温でガスや薬品処理された炭)も使用して、色の変化を比べることにしました。
そして、いざ、ろ過をしてみると…
青色の水が作成した炭、赤色の水が活性炭素を使用してろ過をしました。写真の右側がろ過をした後の水ですが、両方とも色が薄くなっていました。そして、活性炭素を使用した方がその結果がはっきりとわかりました。より吸着力が増していることがわかります。
実験の最後には、「この炭素の吸着力を利用して、医学に活かしていることはないんだろうか。」という質問で結びました。家に帰って、もちろん調べているよね?