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2018.08.10
城北クラブの日常 vol.6
生徒会発! 城北魅力再発見!?
VOL.6 鉄道研究部
毎年8月上旬に東京ビックサイトで行われる全国鉄道模型コンテストに出場した鉄道研究部を取材しました。出店する作品の作成経過から大会当日までを取材する事ができたので、ぜひ読んでいだだけたら嬉しいです。
今回の作品では、京都の保津峡を再現しました。保津峡は水面に映える紅葉の美しさがとても有名な場所です。紅葉と桂川の川下りをいかに再現する事ができるかが今回の作品レイアウトのカギになります。そのため実際に保津峡に行き、自分たちの目で見て、部員たちが培ってきた今までの技術と3Dプリンターを生かして精密に再現しました。
豪雨災害のため、頼んでいた部品が届かないと言うトラブルもありましたが、大会理事長からは作品のレイアウトを評価していただき、理事長特別賞、ドイツの老舗鉄道模型メーカーNOCH社の社長からもNOCH賞をいただく事ができました。製作ムービーについてもベストムービー賞をいただくなど、3つの賞をいただいて部員達の苦労が評価されました。しかし、目標としていた最優秀賞を受賞できなかったので悔しい思いもしました。その悔しさは来年の大会に活かして欲しいと思いました。部長にインタビューをしたので是非お読みください。
(左)実際の景色 → (右)レイアウトで再現したもの
〇部長インタビュー
記者 大会レイアウトでこだわった点は何ですか?
部長 京都府の保津峡をテーマとした作品を製作しました。川の流れを再現することとライトアップに力を入れました。川は市販でも販売されているレジンを使い、ライトアップはLEDとはんだ付けで製作してこだわりました。
記者 大会に行ってどうでしたか?
部長 私自身、大会に参加することは今回が初めてだったのですが、他校の作品を見て、素晴らしい作品を作られているところはどんな工夫をしたのか聞いて、お互いを高め合う貴重な経験であったと思います。
記者 今回の受賞(理事長特別賞、NOCH賞、ベストムービー賞)についてどう思いましたか?
部長 昨年の瀬戸大橋の作品から1年間改良を重ね、最優秀賞(文部科学大臣賞)をめざしてやってきました。結果的には優勝は叶いませんでしたが、自分達が苦労を積み重ねてきた、たくさんの思いのつまったレイアウトには自信を持っています。
100パーセント満足とはいきませんでしたが、NOCH賞、理事長特別賞、ベストムービー賞という素晴らしい賞をいただいたことを光栄に思います。メンバーの中には悔しい思いをしている部員もいますが、その悔しさを来年に活かせば今回の経験は無駄にならないと思います。
記者 大会レイアウトで苦労した点は何ですか?
部長 曲線(カーブ)のレイアウトで立体交差も再現したかったので、配置に悩みました。どうすればベストな構図なのか、高低差はどのくらいにすれば見やすいかという設計の部分で苦労しました。また、山の形の造形で、自然な形を再現することは発泡スチロールを何度も何度も削り、見直しを繰り返したため苦労しました。