校長室だより

2021.12.21

令和3年度 2学期 終業式 校長あいさつ

 みなさんおはようございます。令和3年度2学期の終業式です。
 コロナの感染状況も落ち着き、ここにこうして全員が集うことができたこと、素晴らしいことだと思います。2学期の始業式はオンラインでの実施でしたが、こうして皆さんが一つの場を共有することには大きな意味があること、まさに学校でなければできない大事な事だと改めて感じます。
終業式は一つの区切りです。皆さんがこれまでの過ごし方を振り返り、内省をして、今度は前に向かって進む、その日が今日です。
 さて、1学期の終業式で皆さんに投げかけ、回答していただいたJOHOKU PRIDEについてのアンケートは今回も実施します。前回と比べ、自分の変化を感じ取ってください。一学期末には、高い志や貢献しようとする意欲を持った生徒が大変多いことに感心しました。さすが城北生です。特に貢献の意志を持った生徒が多いことは、とても誇らしいことです。多くの卒業生が、社会に貢献をしてきた、その伝統が皆さんの中に生きているのだと思います。その一方で、高い目標は持っているが、学習が必ずしもうまくいっていない生徒もかなりいることがわかりました。
 相田みつおさんに、次のような言葉があります。「アノネ がんばんなくてもいいからさ 具体的に動くことだね」
 「頑張る」とは日本人がいろいろな場面であまり考えずに便利に使う、口癖のような言葉ですが、みなさんが「勉強頑張ります」というときそれは具体的に何を意味しているのでしょう。大事なことは、「頑張る」ことではなくて、具体的に何をするかということです。さらに言うと、「頑張る」は便利だけどあまり使わないほうがいい言葉だと、私は思います。予習・復習もそうです。「復習頑張ります」ではなく、たとえば今日やった微積の問題をもう一度すべて解きなおすとか、~ページの英文を再度読み直しをして、わからなかったところを授業ノートを見て解決し、その後、発音や意味をイメージしながら音読を5回するとか、模試の見直しのために解説書を丁寧に読み込み、認識を新たにした部分の下線を引くとか、具体的に学習行動に移し、具体的なことが見える学習をしてほしい。気分に振り回されず、淡々と目標に向かって具体的に動ける人、受験に強い人です。不安に駆られたり、後悔をする時間やエネルギーがあるなら、そこに留まらず、切り替えて、前に踏み出す。具体的に動く。淡々と学習する。
 冬休みは、まとまった時間が取れるいい時期です。高校3年生は年明けには共通学力テストが待っています。自分に必要な学習を見定めて具体的に行動してください。中1生から高2生は、同じ学校の先輩たちが発するその緊張感を感じ取って、自分の学習のスパイスにしてください。すべての学年のみなさん一人一人の健闘を祈ります。

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