校長室だより

2021.04.09

中学校第61回入学式校長式辞

式辞

 春の訪れが例年以上に早く、温かい日差しと生命の発露に心ときめくこの春の良き日、中学一年生進学コース・医進コース合わせて169名と保護者の方を迎え、広島城北中学校第六十一回入学式を挙行できますこと、真に光栄であり、心からお礼とお祝いを申し上げます。

 新入生の皆さん、皆さんは中学入試を突破し、自らの意思で城北中学の一年生となりました。在校生、そして教職員一同、皆さんを歓迎いたします。本日、私たちとともに、城北での第一歩を踏み出しましょう。

人生は選択の連続ですが、城北という選択が、みなさんの人生にとって正しい選択であったと言えるよう、私たち教職員は、教育の持つ無限の可能性を信じ、皆さんを支援してまいります。皆さんが素直に、自分の置かれた環境を、級友たちを、受け入れ、その中で学んでいる自分を肯定する。そんな心構えで努力をすれば、やがて身についた大きな力が、皆さんの未来を明るく照らすことになるでしょう。

 皆さん、プライドを持っていますか。誇りを持っていますか?皆さんにとってプライドとは何でしょうか?プライドは、誇りは、これから皆さんがここ城北で身に付けていくべきもの。そしてそれは心構えと行動に裏打ちされたものです。次の二点を心がけてください。

 一点目 挑戦する勇気を持ちましょう。失敗を恐れず、より高い目標に挑戦しましょう。それはやがて高い志となって皆さんの行く末を照らすでしょう。

 二点目 貢献する勇気を持ちましょう。今のままの自分で、人の役に立つことがあれば、率先して行いましょう。そしてここ城北で学び身に付けた力は、人のため・社会のために役立てましょう。

 このような高い志と、行動力に基づいた「城北プライド」を、自分の中に育てつつ学校生活を送ってください。

 本校の校訓は「学んで厭かず、教えて倦まず」です。皆さん一人一人が授かったものを発揮し、優劣を超えて、学びに浸る。そんな姿をこの城北という場で実現しましょう。皆さんが本物の学びを本物のプライドを身に付けるべく、私たちも行動を共にします。

 最後になりましたが、保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。新しい制服を着た我が子の姿を見て、感慨もひとしおでしょう。お預かりしたご子息を、教職員一丸となって、手塩にかけて育てます。試練の時もあるでしょう。どうか家庭ではありのままのご子息を認め、支えてあげてください。今後も本校教育と本校教職員への変わらぬ信頼、ご理解、ご協力を賜りますようお願いし、式辞といたします。

令和三年 四月七日

               広島城北中学校  校長 松井 太

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