2014.12.24
平成26年度2学期終業式 校長あいさつ
お早うございます。
あの熱かった8月29日の始業式から、季節の移ろいの中で、あっという間に4か月が経過し、残り10日で平成26(2014)年が終わろうとしています。
この1年間、いろいろなことがありました。中でも忘れられないのが、8月20日夜、安佐南区、安佐北区で発生した「豪雨による大規模な土砂災害」です。一瞬にして、74人の尊い命が奪われるという大惨事となり、自然災害の凄まじさをまざまざと見せつけられました。
改めてお亡くなりになった皆さんのご冥福をお祈りし、また、被害に遭われた方が一日も早く元の生活に戻られることを心から願っています。
さて、最近、ゲーム機を中心とした仮想現実の世界に入り込み、その結果、現実感覚がマヒし、「人は死んでも生き返る」「リセットすれば簡単にやり直しがきく」という思いから、命を軽視している人が少なからずいることを聞いています。
一方、私たちは、自分にとって大事な人が、ある日、突然「帰らぬ人」になった時、その悲しさ、悔しさの中で、初めて命の大切さ、命の重さに気付かされることも事実です。
このように、命は掛け替えのない大事なものであるという観点からも、学校は少なし「君たちの安全と命が守られる場所」でなければなりません。
従って、人格を傷つけ、人間を愚弄し、最悪の場合は若い尊い命を絶つこともあるりうる「いじめ」は絶対に許されない行為だと考えています。
学校はそのような「いじめ」の未然防止の指導に努めるとともに、万一、発生した場合には、被害者にしっかり寄り添い、加害者に対しては厳しく指導するという方針をこれからも堅持していきます。
君たちが安心して学校生活が送れるように、私のこの気持ちを君たち一人ひとりの良心と良識に訴えたいと思います。
最後になりますが、高校3年生の皆さんは、1月17日・18日のセンター試験に向けて文字通りラスト・スパートです。志高く自分の目指すゴールに向かって突き進んでください。吉報を待っています。
1月7日の始業式に全員元気で再会しましょう。